低身長症の治療で使用する薬はどんなもの?
子供の身長が伸びない!低身長症なの?
身長は成長ホルモンの分泌が重要だと言われています。
なぜかというと、骨が伸びる=身長が伸びるという事で、
成長ホルモンは成長期に多く分泌されると骨が伸びるんです。
成長期には、この成長ホルモンが正常に分泌されないと、
身長が伸びないという事になってしまいます。
このように、成長期であるのに病気が原因で
身長が伸びない事を低身長症といいます。
低身長症の治療法は?
では低身長症の治療法とは、どの様なものなのでしょうか?
また、治療薬についても知りたいところですね。
現在、子供の低身長症の主な治療方法では、
ホルモン治療が行われており、成長ホルモンが
身長を伸ばす薬として低身長症に応用されています。
子供の成長期には、骨端線と呼ばれる部位があり、
この骨端線に成長ホルモンが作用することで、
骨が伸びて身長も伸びるというわけなんです。
成長期が終わると、この骨端線が閉じてしまうので、
成長ホルモンを投与できるのは、成長期の間だけしか
無いという事になるんです。
低身長症の治療法!成長ホルモン注射の効果は?
だいたいは、治療を開始した最初の1年間に最も効果があり、
4~8㎝伸びるとの報告があります。
その後、効果は減少していきますが、
平均値に近づいていくみたいです。
低身長症の治療薬はなぜ注射なの?
では、どうして低身長症の治療では注射なのかと言うと、
成長ホルモンはタンパク質で内服してもお腹で分解されてしまい
無効となるので効果を発揮できません。
ですから、週に6~7日、ペン型の注射器で成長ホルモンを
注射する事になります。
また注射は、在宅で本人や家族が行う事ができるので、
わざわざ、病院に通院する必要はありません。
どうすれば成長ホルモン注射が受けられる?
この成長ホルモン注射の治療ですが、
誰でも受けられるというわけではなく、
どうすれば低身長症の治療が受けられるのか
説明したいと思います。
お子さんが低身長で病気を疑われるなら、
まずは病院で診察し以下の事を検査してください。
・身長が平均よりも極めて低いこと
・骨端線が残っていること
・成長ホルモン負荷試験を受けて認められること
このように、病院の診断がないと治療はできません。
そして、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」など
診断結果が必要になります。
成長ホルモン注射に副作用はない?
成長ホルモンの治療は、もともと身体の中に不足している
ホルモンを補うという治療法です。
ですから、安全ですし副作用はまずありませんが、
体質などにより、頭痛・はきけ・発疹などが
起こることが稀にあるみたいです。
また、毎回おなじところばかりに注射をしていると、
その部分が、凹んでしまうという事がありますので、
場所を替えて注射するようにしましょう。