子供の低身長症の治療法!治療の効果はどうなの?
子供が背が低いと病気なの?低身長症とは?
子供の背があまりにも低いと、
「もしかしたら、うちの子病気なのでは?」
と、お思いになられる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、低身長症について調べてみましたので、
ご説明していきたいと思います。
身長がクラスでも前から1,2番の低さ、
周りの子とくらべても、自分の子が極端に低いなど、
そのような低身長は、病気が原因であるとは限りません。
低身長はもちろん遺伝も関係しますが、
お子さんの生活環境やストレスなどにより、
身長が伸び悩んでいるのかもしれません。
このように、背が低い理由には様々な要因があり、
そのなかでも病気が原因で低身長になっていることを、
「低身長症」と呼んでいます。
低身長症の種類と治療法は?
低身長症といいますが、低身長症には種類があります。
そして、低身長症は原因により治療法がそれぞれ違います。
・成長ホルモン分泌不全性低身長症
成長ホルモンの分泌される量が少なすぎるため、
身体の成長が悪くなる病気です。
よく、低身長症は成長ホルモンの分泌が悪いからと、
思われていますが、成長ホルモン分泌不全性低身長症は
全体の5%にすぎません。
成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療方法は?
成長ホルモン分泌不全性低身長症は、
注射により不足している成長ホルモンを投与します。
成長ホルモンの投与は、週に6~7日で、
在宅で本人または家族が注射することが可能です。
また、注射器は極細の針なので、お子さんでも自分で
注射できるように考えられています。
・甲状腺機能低下症
不足し分泌が悪いため活動性を下げる病気で、
小さい子供によくみられる先天性では
クレチン病ともいいます。
甲状腺機能低下症の治療方法は?
甲状腺ホルモンを投与する治療法ですが、
注射ではなく内服療法で、だいたいは、
1日に1~2錠を飲みます。
その後、甲状腺ホルモンの補充は、
バランスを見ながら減らしていきます。
この他にも、これらの低身長症の場合に、
成長ホルモン注射が保険適応で行えます。
・ターナー症候群
・軟骨異栄養症(「軟骨無形成症」「軟骨低形成症」とも)
・慢性腎不全性低身長症
・プラダー・ウィリー症候群
・SGA性低身長症
子供の低身長症!治療の効果はどれぐらい?
成長ホルモンの分泌が不足して起こる、低身長症ですと
成長ホルモンを投与することで、およそ1年で身長はぐんぐん
伸びるでしょう。
そして、身長の伸びは緩やかになりますが、
治療を続けていれば、身長を正常な値に近付ける
ことができます。
しかしながら、このような効果が期待できるのは、
お子さんの年齢が3歳から思春期までの成長期の間で、
すでに身体の「骨端線」が閉じてしまっていては、
治療を始めたとしても、効果は期待できません。
以上が、低身長症の治療法についてでした。
お子さんの身長の伸びが遅く感じられるならば、
すぐに病院などで診てもらい、低身長の原因が病気なのか?
という事を確認されてください。